鉄道事業部 車両製作所 新車工場

 

形式

国鉄 マヤ34

製造

神戸重工本社新工場

Mさんから頂いたマヤ34は中央堂模型さんの完成車体で黄色の下地まで工作が済んでいる状態です。

プロ組みのペーパー車体は当社では扱った事のない代物ですので、プロの技を学びながら製作を進めたいと思います。

私はマヤ34の実車を詳しく知りませんので、あまり細部にこだわらずにすっきりと仕上げてゆきたいと思います。

まず、頂いた状態です。

インターネットで調べるとプロトタイプは2003~2007の様です。

屋根板は木製で車体はしっかりした印象です。 各部に角材の補強が入っており、安心して掴む事ができます。

反対側です。

窓抜きはレーザーカットでしょうか。 非常にきれいに抜かれています。

車体はあまり触るつもりはありませんが、クーラーの取り付け穴が見えてしまうので、一旦クーラーを外すことにします。

クーラーを外した後、瞬着を充填させ一旦穴を塞いでしまいます。
さて、 マヤ34と言えば、実車をよく知らない私でもあの独特な台車を思い浮かべます。

資料も持っていないし、どうしようか考えながらも、ダメ元でBONA FIDE PRODUCTSさんにe-mailを送って分売をお願いした所、何とOKとの事!

代金を振り込んだらすぐに台車と床下機器一式とキット用の詳しい説明書を送って下さいました。

台車はエッチング抜きのパーツと軸受けメタルを組み合わせた内枠にホワイトメタルメインのパーツを貼り付ける細密感溢れる魅力的な製品です。

部品点数も多いので大いに腕がなる製品ですね!

台車が入手できた事で、製作の半分が終わった様な安堵感がでてきました。

快く分売に応じて下さったBONA FIDE PRODUCTSさん、どうもありがとうございました!

まずは台車内枠の工作です。

エッチングパーツは薄板で、不注意な私はすぐに曲げてしまいそうなので、カマボコ板にΦ1.0mmの真鍮線を植えて、軸受部を逃げる穴をあけた治具を作りました。

カマボコ板は必ず確保しており、ストックは十分にあるので、このような時に惜しげもなく使え、重宝しています。

内枠パーツはエッチングの曲げ線に沿い、90°曲げた上でこの様に治具にセットします。

軸受けメタルはたまたまキット指定のモア製の在庫があったので、それを使用しております。
台車2組目からは曲げる前に内枠の補強板と軸受けメタルは曲げる前に平板状態で半田付けを済ませました。

平板の状態で補強板を付けた方が強度が増し、後工程でうっかり曲げてしまう事が少なくなりそうです。
また、この方がこて先をまわし易かったです。

半田付けの際はエコーモデルのアルミクリップが大活躍しています。。
カマボコ板はどんどん焦げてきますので、注意が必要ですね。
半田付けを楽しむ間も無く、内枠が完成しました。

軸受け周りには補強板が一枚、枕バリ周りには何と3枚の補強板が設定されているので、組み上がった台車内枠は非常にしっかりとした物になっています。



(100516)
台車のホワイトメタルのパーツは基本8種類のパーツで構成されています。

各パーツには基準穴が設定されており、位置決めが一発なので、楽に組み上げて行く事ができました。
ブレーキシリンダーは基準穴に加え、形状での合わせもあるので、これまた組み立てが非常にやりやすかったです。

工作する側の気持ちを良くご存じな方が設計されたのだと思います。
一台分、計6枚の台車枠が出来上がりました!

台車枠にはエポキシ系での接着が推奨されていますので、放熱クリップを総動員させて接着しました

床板はt:1.0mm厚の真鍮板です。 幅は車体に合わせ30.5mmの設定とするので、32mm幅の床板をいつもの様にヤスリで幅を詰めました。

マヤ34の床下の事は良く分かりませんが、製造年からしてキーストンプレートを使用していると推察して、113-3800同様にエッチングで表現する事にしました。

この程度の表現でしたらフォトレジストを使うまでもありませんので、前回同様にメンディングテープでのエッチングを行います。

まず、原図をプリントアウトします。

次に、メンディングテープを床板に貼り、その上に両面テープで原図を貼り付けた後、カッターで切れ目を入れて行きます。
エッチングする部分のみをはがして、エッチングマスクの出来上がりです。

今回はボルスターまわりは凹まさない様に設定してあります。
約0.1mmのエッチングを行いました。

この手法はレジストマスクの表面状態を気にしなくても良いので、楽な気持ちでエッチング出来ます。
梁は軽量客車と同様であると推察し、一般部は横梁のみを設定します。
中間台車まわりの梁がどうなっているか悩みましたが、結局両側の台車と同様な強度設定にしてあるでしょうから、台車まわりは全て縦方向の梁を設定してあります。



(100523)
さて、数少ない職場での鉄道模型趣味を持っている友人のO氏に、Nゲージのマヤ34をお借りしました。

O氏も私と同じく駐在帰りで、この5月に北米より帰任たので、荷物もまだ整理しきれていないながら、わざわざ探し出して貸して下さいました。
2両ある内、マイクロエースの方は床下の梁も表現されています。
私の解釈とは違い、縦方向に中梁が通っています。

こちらの方が正しいのかもしれませんが、キーストンプレートを表現した以上、構造的に中梁を通すのはちょっと考えものですので、私のマヤ34は今のまま進める事にします。

また、コンプレッサーからの配管の出方など、大いに参考にさせて頂きました。

Oさん、どうもありがとうございました。
床下機器は前述の通り、ボナ ファイデ プロダクツさんに分売して頂いたパーツです。

ホワイトメタル製で角がカッチリ出ており、魅力的なパーツです。

パーツは繋がった状態ですので、ランナーを切り離し一つ一つ面を仕上げました。
こちらは弁装置、給水栓、そしてブレーキ制御装置です。

ブレーキ制御装置はロスト製で、配管まで表現されています。

このブレーキ制御装置がマヤ34に付いている事で、床下配管の表現を随分悩む事になりました・・・。
さて、今回は床板の一般面が少ないので、113-3800と違い、床下機器を1mm厚の帯板のベースに取り付け、高さを合わす事にします。
ボナ ファイデ プロダクツさんのキット説明書とネットからダウンロードしたマヤ34の各種写真から、床下機器の配置を決めました。




(100530)

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